祈年祭(2月23日午前11時より)
祈年祭について
祈年祭はトシゴイノマツリとも読みます。トシは年であると同時に、稲の意味もあります。
祈年祭が行われるのは、伊勢神宮をはじめとする全国の主な神社では二月十七日、その他の一般の神社でもその当日、または、その前後に行われます。
神代に、天照大御神が高天原(タカマノハラ)でとれた稲を「日本人が食べて生きていくべきもの」として降臨するに邇邇芸命(ニニギノミコト)に持たせて以来、私達日本人は稲つくりを生業とし、米を主食としてきました。そのため稲作にまつわる祭りは、正月の予祝行事、二月の祈年祭、五、六月ごろに行われる田植えの祭りと三回も行われます。
いずれも豊穣を祈る祭りですが、特にこの祈年祭は稲の種まき、田を耕す季節の初めにあたり、今年も風雨の災い無く作物が豊かに実ること、つまり五穀豊穣を祈るものです。五穀豊穣を祈ることは、同時に食糧を基礎とした国の繁栄も祈ることになります。その意味で、作物が豊かに実ったことを神に感謝する秋の新嘗祭と相対する、非常に重要な祭りです。当宮では、毎年二月二十三日 午前11時より斎行申し上げます。